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冬目前。~ 酒は夏の思い出






9月の頃、目ぼしい酒屋で好みの酒をたんまり購入し、
自慢するだけして、すっかり飲後の感想をし忘れていた。

兎に角急ぎ飲んだのは、
こちら


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愛宕の松 ひと夏の恋

秋田県大崎市
新澤酒蔵店より


夏を象るフレーバー、
寒くなって飲んでは元も子もないと、一日一合、ホントは二合
期間にすれば2週間程度のあいだのうちに完飲した。

火入れをしているこの酒が、まるで生酒かと思うくらい峻烈で
それでも火入れしている酒らしさも、辛味にあらわれる。

どちらとも言えない程、微妙なバランスの位置にいるこの味はなかなか比較しづらい。
食米100%で作られる風合いは、一膳の飯にも似、
イメージするなら、熊本の銘米焼酎、寿福絹子醸す、
武者返しとも方向を同じくする味。


この蔵の現在の代表は若い新澤巖夫氏
東京農大を卒業し、26歳の時に最年少利き酒チャンプになった曲者、
米の味を最大限に、そして酒のポテンシャルの持てる限りで醸造するを目標とする
伯楽星の一派のこの愛宕の松
の、
夏の思い出の酒、



時間が経ってもそれ程熟成しないのは火入れの功、
安定した味で、それでも生酒のドキドキがほんのりあるお得な酒、
色んなお酒をお薦めしたいブログに違いないが、もし来年この酒がまた発売されたなら
是非ともみんなで花火でも見ながら、ワイワイと飲みたい。


すっかり冷えれば、夏もまた懐かしい。
酒が時によって、幾つかの記憶を呼び起こす、
そんなこともあるんでは無いだろうか。







おとっ
新人の君には、
お酒はまだ早い!

冬目前。~ 酒は夏の思い出_f0052956_1403246.jpg
by c7 | 2007-11-21 22:53 | 美酒


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