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イタリアンフェスタ3 ~  濃縮モンテプチアーノ





抜いた栓の音の記憶さえ現れては来ない、夏の夕べのイタリアンフェスタ。

しかし、今日は料理人ハマちゃんをお迎えしプロの料理を頂く、せめてこちらからも何かは、
との思いで用意した、イタリアからの赤ワイン。
余談だが、目黒の駅前に小さな酒屋が有る。
何の変哲もなく、水からドクターペッパーなど、普通に喉を潤すアイテム全般の
町の酒屋、
しかしここには昔から数種のグラッパが並べられているなど、
ちょっと怪しい雰囲気はした。
それがある時イタリアワインのボトルを手にした時に、一つの確信に変わる
直接イタリアから輸入もしてんのだ
背ラベルの輸入者がこちらの店名になっている、
なるほどそれなりに掘り出しもん要素の
イタリアワインがあったりする。

なので、以降それなりの物を探す時は、今でも時折目黒に出向き物色するのだけど
今夜の一本もまさにそれ。


"Neromoro" Riserva Montepulciano d'Abruzzo
イタリア、アブルッツォ州、テラモ地区より

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モンテプルチアーノ種100%、南イタリアの銘種の黒葡萄のみで作られ
これまた格を有するネロモロと言う畑で栽培し、完成させたワイン

液色の黒い事、しかしネッビーロ種辺りとはまた違った、深いタンニンではない、
華の有る味わい、酸味と甘み(果実味)がギリギリ飽和で噛み合い、抜けるような力強さそしてフレッシュさ
凝縮された、とはまさにこの事か。
とろける程、情熱的なこのワインに、
思わず目の合ったハマちゃんの笑みにちょっと安堵の気持ち。
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料理のオイルと一体となって旨味は複雑に口の中で広がり、そして胃袋に。

そしてまた酔っ払いが出来上がり。

怒涛の料理もいよいよ大団円へ、

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手長海老のリングイネ、リングイネもそんじょそこらとはやはり一線を画する。
海老でしょう、蟹か海老と言ったら代々海老を選択してきたc7ファミリー(単に母親と私の趣味ですが)
この海老の甘さふくよかさ、オリオを介して奏でるハーモニーはまさにオペラ!。

ここまで書いて、かなり興奮気味ですが、当たり前でも今はしらふ、悪しからず。


そして、これも手打ちパスタの妙味、
耳たぶのような感触のソフトな味に
ブロッコリの苦味、感触が素晴らしい。白身魚の塩気が全体を引き締め味わい深くする



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あまりにもひどい写真についてはクレームを受け付けざるを得ないけど、
ご意見の方はこちらまで。


満タンの連続の、そしてこれだけのパスタのバラエティーにすっかり
TKOの痛飲男、もうこれ以上は立ち上がれないよ谷村信司。

と、夜半の撃沈。

満腹、完飲の痛飲男が一人くたばる夜、
残された三人も遅くまでイタリア食や、あれやこれやなど、楽しく語らったご様子。
ホストが勝手に寝るっつー若干のパラドックスとは言え、楽しい夏の陣も無事終えた。


食材を全てカバーしてくれたハマちゃんに、正直申し訳ない気分もしながら
しかし、是非また集って盛り上がりたい。

貴重な体験を有り難う。
by c7 | 2006-07-21 21:11 | 美酒


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