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古事記 ~ 神無き国の神読書




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先日他界した父の名のもとに
神も況や宗教も信じていないが、為に、
諧謔的に読んでみようと思い、
また、
池澤夏樹は、故星野道夫とも懇意であったし、
その写真家の文章を高く評価した人物であり、
北海道生まれで現在は沖縄に居を移した、と言うあたりも
無視できない人物ではあるので。



古事記と言うのはむかしむかしの日本の本、
程度にしか見識は無いが、
ざっくり言えば天皇家の歴史物語の体で
太安万侶となる人物が編纂したと言われる
口述伝文の、書籍化となろう


当時の天皇に無理やり頼まれて
いやいややったのではと邪推も含めつつ
読むのだが

まず冒頭に
池澤夏樹があろうことか太安万侶に対し二人称で
手紙を書き始め、(つまり”やすまろさま、私は池澤と言います”、云々、みたいな)

これは、
あまりにもだらしない。

文章家を標榜するなら決してしないんではないかと
訝しい。

故人で読むことが絶対ない人に手紙の体裁の文章を
書くとか、
おセンチ、メルヒュン以外の何物でもない、
と、のっけから読む気なくなったが乗りかかった船なので
読んでみた、が、
とにかく神様の名前が
膨大に出てきて
正直鬱陶しい

物語もあるにはあるが、
ほとんどが名前の羅列と言ってよく。

ただ一点、地名、言葉の由来など
その点については薀蓄として面白かったかもしれない


例えば罠、と言うのは
そもそも縄から作ったので、わな
とか。


言葉の持つ妙味みたいなものに
いちいち嬌声を上げている自分も小さいなと思いつつ

しかし、語源、語法の変遷など、
興味深くはある



ゲンを担ぐのゲンは縁起が語源
あたらしいと、あらたに。は同じ言葉
だらしない、は、しだらでないの変化、ふしだらの類義語

ばーそーくいたちでルービーぱいいち
なんていう言葉も
案外その用法の起源は古い。

そういった事で言えば
なかなかに面白い本だったけれど






特にお勧めはしない。
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by c7 | 2015-04-02 12:35 | 愛読愛聴