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カツオとJD ~ とわたし







最近
本だ、娘だと
そんな類のアップの頻度が多い。が
立ち返ればこのブログのタイトルは
目覚めの酒で
痛飲履歴を保存しようとして始めたのが出自

60を過ぎたら茶の味でも覚えようかとも思ったが
従兄からの鶴に一声にやはり“死ぬまで飲む”を肝に銘じ、
奄美徳之島で黒糖焼酎を飲み続け、そうして世界最長寿になった
泉重千代翁を、目指す老獪とし、
オールドパー爺さんのように150うん才まで生きようと
決意も新たに、この夜はもちろん一人酒(愛猫ニコと)


何度か書いたことかもしれないが
うちのネコさんは(猫ではない)
ニンニク臭をこの世の敵のように嫌っていて
二郎でニンニクマシマシの豚ダブルを食った後
帰宅するとほとんど紛争の域に家庭は不和になる

なので娘と嫁が実家に帰省のこの間に、
心安らかに晩餐を堪能す
カツオの腹を刺身に
わさびも生姜も間違い。

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正解はニンニクで。


迎えるのは紅茶色ともいわれる琥珀の友人no.7
ジャック・ダニエル
しかもなんか風変わりなスチール缶に入っており
また胸が熱くなってつい買ってしまった一品。

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蒸留酒は醸造酒と違ってそれほど肴を限定しない、
カツオの一柵を、これだけをつまみに晩酌を楽しむ

ちなみに友人がピッツアで熱燗がいけるか、
試そうとしていたが強くお勧めしない


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グラスは久しぶりに出したよバカラのベルーガ一つだけ。
もちろんベアでありますが夫婦でという機会はほとんど今は無く、
ネコさんはもっぱらワインかビールしか飲まなくなった。
が、しかしそれはそれ

外に出れば7人の飲み助仲間がいる
旅に出ればどこでも盃を持って待つ人もいて、
酒の相手はこれこそと思う。

かみさんとは、日々少しのビールかワインで
行儀良い父という座に甘んじる、

いまや家族なくしては
きままな酒も楽しめなくなってしまった


c7
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by c7 | 2014-08-15 12:53 | 美酒

読書 ~ 春を背負って





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6月、
転職のはざ間の有給消化中
のんびりとひとりがらがらの映画館で
富山県警山岳警備隊に敬意を込めて涙した
“春を背負って”

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の原作が、舞台は実は後立山連峰ではなく、
奥秩父、しかも彼の日、トシボンヌとピロ子ちゃんと遡上した
釡の沢西俣、の尾根向こうの架空の山小屋とのことで
なんだか興味をそそられて読んでみた

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映画との共通の設定もあれば、違いもあって
作風は娯楽小説の部類となり文体もやや青臭くあるが
登場人物に共通する、競わず急かず、
分相応こそ幸せの証し、と匂わす生き方は、
なんとなく去年熱を上げた老子の道徳経めいた共通項を感じた。

経済社会でドロップアウト、と呼ぶものを
老子はきっと誉めるんじゃないかなと思いもする


タイトルの春を背負って、は、映画を見ても今一つピンとはこないが
この本を読むと
それは小屋開けの早春、重い荷物を歩荷で担ぎ上げ、
その歩いた距離こそ宝だとつぶやく初老のゴロさんと
主人公の魂の邂逅なのだと得心する

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そしてまた
なんとも引っかかるのが、
映画のストーリーとは全く別に、
6つか7つのエピソードが山小屋を舞台に
オムニバス的に語られる原作の、
そのほとんど全てに夫婦の死別、あるいは離別が盛り込まれ、
残された男ないし女にどのような愛が現れるかが繰り返し語られる

そもそも主人公の亨成年が父を亡くし、山小屋を継いで主人となる設定
彼のまだ生きている母と、生前の父の心の交流みたいなものが
箇所箇所にばら撒かれてもいる

こういうのは著者の執念というか執着というか。
羊たちの沈黙の言葉を借りるなら
その人の渇望、だろうか


ちなみに
笹本稜平の渾身のと思われる山岳小説
“還るべき場所”も続けて読んでみたが、
これも主人公がK2で最愛のパートナーを失う場面からスタートし
その女性の死を克服していく心の変遷がサブテーマになっている
自分が逝ってしまった後の妻、
ないし自分がかみさんを失った後、
何を想うだろうなんてことを思った

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少しネタバレの記事になったし
続けて還るべき場所についても
読後感を綴りたい


C7
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by c7 | 2014-08-09 12:48 | 愛読愛聴