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この夏の唄2013 ~朝崎郁恵



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近頃は加島祥造からのタオについての
目覚めと知恵熱で、その派生から読み続けた刊行物も二桁に登るが、
その加島祥造が、晩晴館と呼ぶ現在の居所はと言うと
長野県の伊那谷に有るのは皆さんも御存じのところだろう。
西に御嶽、日本アルプス、東には千丈岳を擁する南アルプス北部
類い稀な大渓谷そして、
近く分杭峠は風水師もびっくりの日本列島構造線上の超エナジースポットと言う、

この伊那谷に、憧れない、わけがない。
森と山への深い憧憬に更に磨きも掛かると言うもんだが。




しかし、その昔島唄(ブームのでは無い)に出会ってからの
南西諸島に対する愛着も俄然根強い。
海への無関心などもとより無いし
東京近郊ではなかなか親近感は乏しいが、
イタリアベトナムタイと旅した時分はいつも海岸線沿いだった


喜納昌吉&チャンプルーズ(ブームとは何の関係も無い)
が”花”を世に出して二十数年。
そこから有象無象の花を冠したタイトルの歌が数多発表されているが
この喜納昌吉のオリジナリティーとか、真に迫った感じには
比べる位置にも無い


沖縄や南西諸島を祖先に持つミュージシャンも目立つようになった、
COCCOさん UA然り、
元ちとせ、中孝介などもハッとさせられたが、


今回の朝崎郁恵を聞いた時の衝撃はこれも比では無い

晩夏の一コマだった一色海岸、その海の家BLUE MOONでの
ライブの告知で知った朝崎郁恵の文字は
演奏ジャンベなどと記してあり、これはちょっとどうかなっと思う。と言うのも
ジャンベ、或いはディジュリデューあたりの原始的な楽器は
ある場面でクラブシーンに重宝されてしまい、
薬でラリった若者たちのスピリチュアルなビジョンと言うやつが
自然回帰を映し出し、電子音楽はネイチャーの森に彷徨いこんだ。
当初としてはやっぱりジャミロクワイだろう
ディジュリデューと共に、アフリカのメディシンマンのモチーフが多用された。

薬師(くすし)など東洋のアーユル的な物も取り上げられ
クラブでは誰かがホーミーを唱える



そのかげに
少々のインチキくささと言うか、JKがやっぱりフェラーリ乗ってんじゃん!!みたいな
似非自然人みたいなものが見えて来た。

だから今どきジャンベとか言うと、どんなインチキネイチャー実はどっぷり都会人、
みたいなものかと勘繰ったわけだ。


ところが半信半疑でポチっとした朝崎郁恵の歌は、それこそたましい切れた。



奄美大島の島唄(ブームとは一切関係もない)の
ゴッドねえちゃん的な存在の彼女の歌の認知度は、残念ながら高くないが
その矜持や、伝統、そして引き継がれている世代層の広さなど
計り知れない徳之島のマグマのように思われる。


小ネタだが、インディー活動程度だった彼女、の唄を
J-WAVEに一発廻させたのがやっぱり的なあの人、細野晴臣
そして大河ドラマ篤姫のテーマ曲に詩を振ったのがUA
など、脇役もキワモノではある

敢えてなら近年わけわらんになってるUAに対し、
少しシンパシーを回復した次第、だが、
勿論、
その詩も朝崎郁恵の前ではどこか稚拙にも取れる


恥ずかしい主観だが、
僕は音楽とは若い人が作るものだと信望していた、
感覚の鋭さはやはり若さに分があり
三十代のロッカーなんてすでに聴きたくないし
もともと聴かないけどまだサザンとか
おさあんがやってるBZとか、
全く心理が分からないんだけども、

しかし朝崎郁恵の歌を繰り返し聞いて、
その境地に辿る彼女の生き様を想像すると、
若い人たちの島唄(そもそもブームは甲信越出身)
は能面のように表情の無いものに思えてさえくる

それだけ彼女の唄は物語性に富んでいる




今年の夏の逗子で知った1人の奄美のねえさんの伝統の唄は
二千十三年にして今も新しく長しえで深い
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by c7 | 2013-09-10 12:40 | 愛読愛聴