冒頭から泣き言を書くが、 正月三が日にこの七福神を巡るのはお勧めできない。
大混雑の浅草寺、浅草神社をものともしない行列タフな方を除いて。
1月3日に詣でる慣習は数年前から続き、 これは4日が官庁も合わせ初出社となるあたりから、
我が家ではこの日程がなかなか動かしがたい、
ので、この年2018も同日の初参りになったのだが、 例年詣でている深川界隈は昨年末の事件でどうもゲンが悪いので避けた。
ちと横道に逸れるがゲン担ぎ、の語源は縁起 それの逆さ言葉で えんぎ、ぎえん ぎぇん げん、となったと聞いている、余談でした。
雷門の先は物凄い人出になっていることはすぐにも承知の件、
その昔は浅草の西北、荒川区町屋に長く住んでいたので、 仲見世の大渋滞は勝手知ったるところではあった。
六曜では先負けだったこの日、今考えれば午前中に混雑部分をやり過ごせばよかったかもしれなかった。
現実には初手から大行列では士気も下がろうと考えて浅草寺浅草神社は最後に回し、
まずは 待乳山聖天 毘沙門様からのお参りをスタートした
個人的にはこの隅田川のそば近く、観光にぶれない体のこちらが一番好ましかった。
雰囲気としか言い様は無いが、この感じ、
神社仏閣に違いはあるが、
愛宕神社や、芝大新宮のような長い階段を上って詣でる形式が好きだった
浅草寺の山号は金龍山だが、待乳山には龍の舞い上がった言い伝えがあり、
聖天さまは浅草寺の子院、という事もあって、金龍山の名が付いたらしい
待乳山から今戸神社は程近い、 四,五分歩いて到着すると驚く、
すごい混雑なんで。 で、その理由だが 招き猫発祥の地との事で、いたるところに猫の品々が飾られた、
通称ねこ神社、
今しばらくは人気だろうと思われ、 また、縁結びの神様でもあるようで、若い人の参拝も多かった。
そこからまた北に少々歩くと、次は布袋尊を祀った、 橋場不動院に到着する。
車道から細い参道がすっと伸びて、その先に小じんまりとしてある 静かなお寺でした。
更に北に進み続けるとしばらくして白髭橋北詰の交差点があり、 ここを越えると左手に石浜神社 寿老神となる。
こちらもなかなかの人出で、各々の寺社に人気もあるのだろうけど
なんとなく近ごろの御朱印ブームと言い、参拝も人気なんではと思わないではない。
ここから約30分の徒歩、西へ西へ向かい、所番地、千束あたりを目指す 次は弁財天を冠する吉原神社、
吉原大門のすぐ近く、予想はしていたが、所謂吉原の中を横断する形、 もちろん娘は何も分からないが、嫁が町の異様さをいち早く察し、驚いていた。 間違いなく1月3日、営業中。
お風呂に入るのに、4万円てねえ、あんた、、、・
ちなみに最近時代小説、吉原裏同心をちまちまと読み続けていて、 吉原、浅草一体が専らの舞台となるこの小説は、遊女の小説でもある。
テレビドラマ化もされ、主演は昨年話題を賑わした小出恵介ときた。
とにも、男女の情、愛憎は絶えることはない、
捉え方によってはドロドロともするがこれも人間の一片、
俯瞰するように読ませて頂いている。
感慨深い吉原神社を後にすると、鷲神社まではすぐ。 路地をくねって大通りに出ると、面する見上げるほどの大鳥居。
なんといってもお酉の大本尊という事で、商売繁盛を願うのか、 ここもなかなかの参拝行列。
そしてそのわけが分かったが、お賽銭箱の前に、 なでおかめなる、巨大な木造のおかめ仮面があり、 撫でる場所ごとにさまざま御利益があるという事で、皆さんこれを撫でまわしている、
ので 列の進みがすこぶる遅い。 またこの頃からなんだか北風の強さが増してきて、
じっと並びに付いているのは大分体が冷える状態になってきていた。
まあでも、こちらでも御朱印を頂き無事参拝を、つつがなく。
この後は方向を南に、浅草ビューホテル方向、合羽橋方面に向かう。
ここで、遅いランチを。 毎年少し悩まされるのが、この昼食。
1月3日さすがにやっている店は少なく、 例年ファミレスなどをあてにしてだが、
今回は道筋にそれらも無く、 寒さに耐えて進むと、こてこての中華料理屋さん発見、迷わずIN.
めいめい好きなラーメンでも一杯ずつ食うか、と思っていたら、
女子はやっぱりとりとりが好きなのね、点心を所望された。
まずは春巻き、アレンジのきいた揚げワンタン 娘の嗜好で本来なら焼き餃子だが、無いので水餃子。
揚げワンタンは添えのケチャップで食べると子供みたいな味だが、 酢で頂くとまあまあ。
春巻きはお見事だった。
〆の(?)ラーメンに海老そばをたのみ、 頂いたが、蝦は数尾入っているものの、エビの風味が汁から全くしない。
というか味がしない。 お湯ラーメンと言った印象で、仕様が無いから醤油を掛けたらすごく醤油臭くなった。
五目焼きそばは結構美味しくいけた。
さて、エナジー充填で暖まった体、外で再度冷えるのは辛いが ここのよくわからん七福神だけど九ヶ所巡り、もう少しで完徹ですので、 頑張って歩きます。 国際通りを筑波エクスプレス浅草駅あたりで合羽橋方面に折れ、 先を西に進むと、道具街の一角にある、 矢先稲荷神社。福禄寿を祀る、
稲荷神社は概ね五穀豊穣が謳い文句、という事で、願掛けて、 美味しい物を心穏やかに食べられますようにとお願いした。 あまり人出もなく、静かな佇まい。
もう目指すのは仲見世の先のみ、奥山おまいりみちを浅草寺に向け進む ここらではどの店も営業していて 寄席も小屋もフル回転、新春稼ぎ時なんでしょうね 戯れ言だが嫁がナイツが見たいらしい。 ナイツの馬好きのTさん、のお子様がうちのちびの小学校に入学して来たとか そのような理由によりカミさんが、ナイツに肩入れしている。
3時過ぎ浅草寺に到着、恐ろしいほどの列、 参拝はあっさり諦め、社殿脇でおみくじを引くも、これが
凶! さっさと小枝に結んで厄払いとさせて頂きました
御朱印を頂き今度は浅草神社の列に並ぶ、こちらは待てないほどでもなかったが 寒さは堪えた。 l御朱印もなかなか進まない並びだが、ようやくこれも終えて やっと浅草名所七福神の色紙が完成となりました。
多分もう三ヶ日には浅草七福神は来ないな、けど 個別にまたお参りしたいところは2,3あった。
僭越ながら格別な信仰心の無い人ほど七福神参りなどするのだ という、身も蓋もないことを言うが 信仰の拠り所は事物にはないのだと思う。 行為そのものが目的となりご利益は副産物と言うのが仏心 物の始めは信じる心と、歩く事、遍路の山道を登ることになぞらえて考える 日本人たる者の節操も無く幾か所も詣でる事を恥じず、徳を求め得をのぞまず 事は一歩一歩から始めそれ以上でもなくそれ以下でもなく、ただ続けていくことが 祈りだなどと思う中、 この習慣は続けていきたいと思っています
次回、考えが纏まれば禅とマインドフルネスについて 少し書きたいと思う。
おまけ
ここ浅草に来るとおんな子供は必ず寄るこちら
壽々喜園
お抹茶ジェラート頂いてご満悦のことよ。