父と革命とわたし~3





また、父は、組織の関係上
国交回復前の中国とも繋がりがあった

母はロシアンティーを嗜み、
また、家にはハバナクラブなどと言う、
キューバンラムのボトルが並ぶ時期もあった





後日談でしかないが、

父は国交正常化の前に中国を訪れている
使節団の一員として参加したらしい




父は、言えば大仰なタイプの人間だったので
針小棒大な傾向もあり、
誇大な表現をすることも多々あったようで
すべてを信じるかとも言えない。




本人は、
その訪中の際に





毛沢東と握手をしたと言っていた





毛大人の手は、とても柔らかかったと感想を述べた

実際は謁見した程度に過ぎないかも知れないし、
聴衆の一員として壇上の毛沢東を見ただけかも知れない。

ただ、少々ロマンチックに過ぎるかもしれないけれど
僕はその父の話を、信じようと思ったし、
だとすればその手はひいてはチェ・ゲバラと握手した手を握った手となり

その手で、小さいころ抱き上げて貰ったこともあるとすれば
チェ・と言う男の生涯にもまた、ロマンチックに思いを馳せてみたりする





繰り返すけど家での父はほとんど激昂するでもなく、優しさに溢れて見えるでもなく
凡庸に料理を好むような男であったし、
反面仕事として属していた政治団体は、
30年も前は、不穏で不吉な物音もしていた

そんなわけで子供の頃、ひいては今までも父との距離は
あまり近くは無かった、

が。

その死に際し、
自分にも、そして父にも少し腑に落ちた点があった


親父はその人なりに、信じて生きて、
異端ではみ出してもその人であるということに変わりはないし

一方の自分は、はみ出して逆らっても
その男の血を分けられた実の息子
でしかないということ。


いずれ観念はまた変化していくとして



今は父と、思想と、



遺伝子とか血脈とかに少し、決着をつけられた感でいる
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by c7 | 2015-02-07 20:08 | プロフィール


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