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燕岳 ~ 4月春山顛末記



四月の七日
なんだか私の苗字のようなこの日より、
全国的に桜は競うように咲き、
春風はまさに蠢くの字の通り
おっさんのあたまも芽吹く生暖かさですが

・・・
驚きの北アルプス、振り返ればピーコが二丁目でタクシーを降りた。
じゃなくて雪の蔵。
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アズサ3号で7時半に新宿出発、燕岳 ~ 4月春山顛末記_f0052956_144724.jpg
近郊出張風のサラリーマンに紛れ、屈強のトラクター、トシボンヌと目指す降車駅は北アルプス東側アプローチの長野県、穂高駅

そこから
スタート地点までのタクシーは、無残も降雪期は通行不可になる林道の手前で下車し、本当の登山道起点となる中房温泉まで13kmの舗装路歩き。
好きじゃないなあといいながら前途の期待に意気揚々だが


山道に入ったとたん、
突然の積雪に初手から驚かされる。
トレースと呼ばれる先行の足跡もまるで無し、
まだ樹林帯深くふもとの雪は固まる事もなく
軟雪はずぶずぶと膝、時に腰まで埋まる、
燕岳 ~ 4月春山顛末記_f0052956_14472762.jpg


夏ならば・・・
道のりの所要時間がまるでつかめないまま
約二時間の雪道を登り、
上手く見つけた平地で第一日目テント幕営。
夕食に、体温を上げたい下心で用意した
レトルトの大辛カレー、
その上に白いものがちらほら舞いだす。

翌日の未曾有の新雪体験を予感させつつ、
当たり前のように零下の夜は更ける
午後7時。

by c7 | 2006-04-11 14:51 | 山歩き


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