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加賀鳶 ~ 生酒、生鮮の味わい



最近の医学的見地、だと
お酒の中では焼酎が一番血流などの状態には望ましいと言う事らしい。
つまり血液をさらさらにし、血栓の発症を妨げるとのこと。
おーそれは素晴らしい。
つっても、欲すりゃワインだろうがバーボンだろうが
飲むときは右から順々に飲むだけですが。

そして実は日本酒。ここのところの流儀で
端麗な味、また燗でもいける選択にあえて醸造酒を探したりしていた。
純米の味わいは時に甘口に過ぎる、より端麗で、辛口で無いもの、な具合で。

そんな中、近頃一升瓶もちょっと飲みきらん、
では五合瓶か四号瓶で良い物を、と物色していると
どうしても冷蔵庫ものが気にかかり、
ガラス越し覗き込めば、瓶のほうから手招きされて購入の
今夜の一本、

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加賀鳶 あらばしり生原酒。
株式会社福光屋

石川県 金沢市より、






これより数週間前、渋谷のFOOD SHOWで、出羽桜桜花吟醸のうすにごり、を見かけ
なんとなく手を出そうと思っていたのが潜在的に引っかかっていたのが
こちらのあらばしりに食指が動いた動機か、

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絞ると言うと語弊があるが、ま、そういった行程の最初に出てくるお酒だから
色々な成分を抱きかかえて落ちてくる。
もちろん普通の酒にある加熱殺菌の行程も無い。
その分保存はデリケートだし時間経過の変化も顕著、
なので小さな瓶でちゃちゃちゃと飲もう。

純米らしい米の甘み、ちなみに使用米は2種
濁りの範疇では無い味は、流麗でガスの舌触りはほとんど無い。
リンゴ風の立ち香もあるが、興奮したのは
柿のフレーバーがゆっくりと感じられた事。
何故か郷愁に胸が痛むような感覚、
私の実家に柿の木はありませんでした、念のため。
鮮度のせいか純米のせいか分からないが、
アルコール臭、麹臭がほとんど感じられない、と言ってワインのようでは無い。
これぞ生酒、と思う。


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この柿の風味は合わせたホッケの一夜干しとだと
より強まって感じられ、
一方口にした後の一杯はむしろ辛口に感じるほど味の変化した冷奴の胡麻ねぎ和え、
この肴もピントが合っていて、美味しく頂いた。

加賀鳶 ~ 生酒、生鮮の味わい_f0052956_1743686.jpgなんと言っても温度変化だけでも味の変っていく生の原酒。
早々に頂きますが、

冷蔵庫熟成の味もまたたのし。
by c7 | 2006-03-29 17:34 | 美酒


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