バローロ
魔法の言葉
とても美しい、とても力強い
ネッビオーロ。ああ、暗がりから手招きするポン引き言葉
どちらも、どこと無くバカヤローの響きにも似て、
放埓な男の叫びにも思え
また一方で
どうどうと雄牛をいなす
マタドールのような心強い音
なんて優雅で
なんて土着な
人騒がせのようで、一方椅子に座ったまま動かない老人の様でもある
嗚呼、バローロ大臣になりたい。
ネッビオーロ任命大使になりたい。
ソムリエでもないけど。。。
バローロ
フォンタナフレッダ2003
イタリア ピエモンテ州より
フォンタナフレッダは大醸造所であり
大味だと言われてきた、
確かにフィレンツェあたりのスーパーでは
あまり丁寧に売られていた感じではなかったし、
希少感はないのだが、
近年醸造責任者の努力で品質も再評価されているらしい。
花のような味わいがあっても決して浮つかず、
水っぽい様でいて、しかし腰がありほんのり軽い重量級。
長期熟成向きとは思わなかったが、
後数年で、更に良い味になる気もした。
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なんて幸せなんだろう。
書いてるだけで幸せになってきた。
うなぎの匂いでご飯を食べるような
空想酩酊男なのか自分
バローロ部長になりたい。
バローロ船長になりたい。